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背景作画StepByStep(2)予備知識:遠近法について(2)

概してマンガを描いている人間は、絵になる風景や建物を見た時に、「お!見事な一点透視!」とか「二点透視で描いたら消失点は…」とか「ビルを見上げて三点透視」とか思ってしまうことがあるものです。

絵の勉強を少しでもしたことがある人なら、「一点透視」「二点透視」「三点透視」という単語を聞いたことがあるハズ。
じゃ、この「○点透視」っていったい何なんだよ?……って事に触れてみましょう。
これが理解できていないとComicStudioのパース定規は使いこなせないと思ってください。

例によって、面倒くさい人・そんな事は知ってるから本題に入れ、って言う方は飛ばしちゃってください。
●一番大事なのはアイレベル!

「○点透視」を説明するときに、まず理解しておかなければならないのが「アイレベル」です。

「アイレベル」とは…読んで字のごとく「Eye Level」つまり「目の高さ」です。
Levelは水平という意味も持っていますので、「目の高さの水平線」と解釈してもいいでしょう。

透視図法を語るとき、専門用語で「H.L.」と称することもあります。これは「Horizontal Line」つまり「地平線」です。

どちらを使っても基本的には意味は同じですが、共通するのは「見ている者の目の高さ」であるということです。

厳密には「地平線+見ている人の目までの高さ」の位置の水平線がアイレベルということになるので、空を飛んでいる時のアイレベルは地平線じゃありませんし、宇宙に行ってしまえば地平線は地球の輪郭?球ですから困ります。そういう意味ではH.L.よりもアイレベルの方がより意味を正確に捉えれているかもしれません。

私が勉強に使った何冊かの建築パースの本にはH.L.と記載されていました。建築物は地上に建てるモノだからかもしれませんね。


それはさておき、なぜ「アイレベル」が重要かと言うと、透視図を描くときの大事な基準になるからです。

何故かと言うと、これから説明する「消失点」は通常「アイレベル」上に存在するからです。

●限りなくゼロに近づく「消失点」

「線遠近法」の「縮小」によって、物の見かけの大きさは遠ざかれば遠ざかるほど小さくなっていきます。

この現象を「平行線」で考えて見ましょう。

見かけの幅

平行線はどの場所を測ってもその間隔は「同じ」です。
平行線が自分の立っているところからずっと遠方に伸びているとします。そうするとその平行線の間隔は、遠方に行けば行くほど見かけが縮小されて狭くなって行きます。
そして、それはやがて「一点に収束」します。

厳密には「限りなく間隔がゼロに近くなる」だけで、完全に「ゼロ」つまり平行線が交わることはありません。
たとえば数字のを半分にするのを繰り返していくと限りなくゼロに近くなっていきます。でも決してゼロにはなりません。ものすごく小さい数字になるだけです。これと同じで見かけの幅も本当はゼロにはならず限りなくゼロに近づいているだけなんですが、作画上は「交差」したところが「ゼロ」となり、そこが所謂「消失点」と言われる「点」です。

●立方体がどう見えるか……?

「透視図」を説明するときによく使われるのが「正六面体」です。所謂「立方体」ですね。
この立方体の特徴は…
・辺が12本、頂点が8個、正方形の面が6個
・向かい合う面同士は平行
・隣合う面とは垂直に交わる
・一つの頂点を共有する辺同士は垂直に交わる

この「平行」というのが「透視図」を考えるときに便利なのでよく使われているんですね。

この立方体を見たときの各辺が「収束する点」=「消失点」の数は、どのように立方体を見ているかによって変わります。
その数によって分類されるのが、「一点透視」「二点透視」「三点透視」です。

●「○点透視」

■一点透視

写真の様に、垂直の柱や・水平の線は画面の端と平行で、奥行きを表す梁や窓枠などの平行線が画面の中央方面の一つの消失点に収束している状態です。

写真一点透視

立方体で考えると、このように見ている状態です。
立方体一点透視

「画面」に対して手前の面と奥の面が平行で正方形に見えます。
実際に見えるのは手前の面だけなので、「画面」に対して垂直な上下左右の面の接触する辺?奥行きを表す辺を描いています。

■二点透視

写真の様に、建物を斜め横から見た状態で、右側の壁面の地面と平行な水平線を延長したら右方向の消失点に…左側の壁面の地面と平行な水平線を延長したら左方向の消失点に収束している状態です。
一般的には垂直線は画面の左右の端と平行になります。

写真二点透視

立方体で考えると、このように見ている状態です。

立方体二点透視

「画面」に対して少し角度がついている左右の面が見えています。右側の面とそれと平行な左奥の面の上下の辺が右方向の消失点へ、左側の面とそれと平行な右奥の面の上下の辺が左方向の消失点へ、それぞれ収束しています。
また、立方体の垂直な四つの辺は、画面の左右の端と平行になっています。


■三点透視

写真の様に、建物を少し見上げた状態で、右方向の消失点・左方向の消失点に加えて、建物の垂直線が上方に収束しています。
見下ろした場合は下方に収束します。

写真三点透視

立方体で考えると、このように見ている常態です。

立方体三点透視

二点透視の状態から俯瞰(俯角)で見た状態です。垂直方向の四辺が下方向の消失点へ収束しています。



じつはちょっと特殊な透視図法もあるんですが、最低でもこの三つは理解しておく必要があります。

次は「正方形グリッドと対角線の消失点」を説明しようかと思ってます。
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