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背景作画StepByStep(1)予備知識:遠近法について(1)

ComicStudioで背景?特に建物類?を描くときに非常に役立つ機能は「パース定規」です。
では「パース定規」とはどういう機能を持っているのでしょう。

いやいや!その前に「パース」って何じゃらほいって状況だと、正しい使い方なんてできません。「宝の持ち腐れ」になってしまいます。

理論から説明するととても長くなる上に、ますます判らなくなるという「パース」なのですが、結構重要なことなので、さら?りとだけ概要を説明しておきます。

エントリーを書いてみたら、思ったよりも長くなりそうなので、記事は分割することにしました。

面倒くさい人・そんな事は知ってるから本題に入れ、って言う方は飛ばしちゃってください。

●そもそも遠近法とは…?

そもそも「遠近法」とはなんでしょう。

結論から言ってしまうと、『絵の中で奥行き、距離感を表現する技法』です。

では、「絵」ってなんでしょう。

そんな判りきったことを…と言われそうですが、「絵」とは『立体物を平面に置き換えたもの』です。

立体物には「奥行き」や「遠近」「距離感」があり、その遠近のある空間(三次元)を、平面的な一つの画面(二次元)に置き換えたものが「絵」です。

この「奥行き」「遠近」「距離感」などを「平面」で表現する方法が「遠近法です。

広義的には「遠近法」=「パース(パースペクティブ)」=「透視図法」=「透視画法」などと表現が違ったりしますが、大体同じと判断していいでしょう。
細かい違いを説いている本も見かけますが、正直本によって分類がまちまちなので、同じってことにしちゃいましょう!

一応参考までに分類図の一例を示しますが、これも便宜的なものですのでご勘弁ください。

Persepective.gif


ちなみに、ラテン語の「Perspicere(パースピケレ)」が語源だそうです。
Per=英語でthrough・Spicere=英語でto lookって事だそうです。

Perse00.jpg
図の様に、自分の目の前に「画面」を置いて、そこを通してみた光景を「画面」にトレースした状態が「遠近法によって描かれた光景」のイメージです。


●奥行きを表す様々な方法とは?

ちょっと図で示してみました。

◆「線遠近法」
 =「縮小」による表現方法

「物体」が後退する程、その「物体」は小さく見える
線遠近法図解

つまり図の様に、「遠くにあるものは小さく」「近くにあるものは大きく」表現する方法です。

すごく当たり前の様ですが、「透視図法」(○点透視)はこの「縮小」を体系化したものですので、この概念はちょっと意識しておくほうがいいでしょう。

どうして遠方にあるものの方が小さく見えるかと言うと、下図で簡単に説明します。

線遠近法・見かけの大きさ1


上から見たところですが、同じ大きさのものが「見ている人」から「遠く」と「近く」に置いてます。
これが「画面」でどれくらいの大きさに見えるかは、「遠く」のものの「見かけの大きさ」は緑色・「近く」のものの「見かけの大きさ」はピンク色で示した通りになります。

線遠近法・見かけの大きさ2

近くのものの「見かけの大きさ」が大きいことがわかります。


◆「空気遠近法」=「大気遠近法」
 =「色彩遠近法」と「消滅遠近法」を合わせて「空気遠近法」と呼んでいます。

空気遠近法図解


遠くにある「物体」の輪郭はぼやけ、近くにある「物体」の輪郭ははっきり見える。その現象を絵で表現する方法。

ビンチ村のレオナルドさんが描いた「モナ・リザ」の背景で使われている手法として有名です。
遠方の山やビルが、空気中のチリやホコリなどのせいで霞んで彩度が落ちて見える現象を絵で表現するのも「空気遠近法」です。

マンガでは、遠方のものの線を細くしたり擦れさせたりすることで表現することも出来ます。
ComicStudioでは、グレーレイヤー上でガウスぼかしを掛けて、表現手法をトーンにすることで、ぼやけた輪郭を作成することが出来るので、その方法を使って上図のような表現方法も可能です。


◆「重ね遠近法」=「オーバーラップ」
 =「物体」が重なりあっている場合、見えている「物体」は手前に、隠れている「物体」は奥にあるという重なり方を表現する事で「奥行き」を表現する方法。

重ね遠近法図解


この図は「縮小」も入っていますが、密集して重なり合っている部分だけを見ても、どちらが手前にあってどちらが奥にあるのかは、「奥にあるものを手前にあるもので隠す」ことで表現できます。

Perse03.jpg


この図の様に重なり合った樹の幹や葉の前後関係を表現することも出来ます。


この次は、「線遠近法」における「○点透視」について説明します。
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